AGAとは

AGAとは男性型脱毛症といわれます。
男性ホルモンが原因となる進行性の脱毛性疾患です。

AGAは日本で約1260万人いるといわれ (2006年調査) 多くの方が悩まれている疾患になります。
特徴は、額が広くなる、頭頂部の髪が薄くなるといった脱毛の範囲が限定されていることです。
進行した状態はサザエさんの波平さんを思い浮かべるとイメージがわきやすいと思います。

AGAについて

治療について

男性ホルモンが酵素と結びつくことでDHT(ジヒドロテストステロン)という物質にかわります。
このDHTが額や頭頂部の毛根に作用し、ヘアサイクルに影響を与えて薄毛が進行します。
(不思議なことに、後頭部や側頭部にはDHTはほとんど悪影響を及ぼしません。)

                   

男性ホルモンをDHTに変える酵素の働きを抑え、 DHTの産生を抑えることでAGAを治療していくフィナステリド(商品名 プロペシア) が1997年に発売となりました。 確かな効果と安全性が認められ2005年10月に日本でも発売となり、後により効果の強いデュタステリド (商品名 ザガーロ)も発売となっています。いずれも飲み続けることで効果が期待できます。 最低でも6カ月は継続することでしっかりとした効果が表れます。

薬の副作用について

                       

プロペシアの国内臨床試験では胃不快感、性欲減退、勃起障害などが6%程度認められました。 ただしこの副作用の程度はプラセボ (偽薬)と同程度とも言われています。 ただ頻度は不明ながら肝機能障害が起こり得るという報告はあります。 ザガーロについても副作用はほぼ同様と考えていただいてよいと思います。 AGA薬を服用されている方は1年に1回以上健診などで肝臓のチェックをすることが大切です。 かかりつけの医師がいる方は、薬を飲み始めたとこを伝えたほうがいいでしょう。 また性欲減退や勃起不全などがあれば速やかに医師に相談してください。

薬を飲むことができない方について

重度の肝機能障害のある方、 また男性ホルモンに作用する薬ですので女性や20歳以下の方は服用することができません。

当院で処方できる薬について

  • フィナステリド

    フィナステリド

    プロペシアのジェネリックとなります。
    プロペシアで問題なく服用できていればフィナステリドに変更することで薬価は抑えられます。

    1箱28錠 6000円

  • デュタステリド

    デュタステリド

    2017年現在AGA薬としては日本と韓国で使用されております。
    もともとは前立腺肥大症の薬として開発されており前立腺肥大症の治療としては世界100か国以上で使用されています。
    プロペシアと比較し増毛本数が1.6倍との報告がありより強い効果が期待できます。

    1箱30カプセル 7000円

当院は全て国内正規品です。

Q&A

  • AGA薬を飲むことで注意点はありますか?

    毎日飲み続けることで効果を期待することができます。また最低6カ月飲み続けないとしっかりとした効果を期待することはできないでしょう。また前立腺肥大症や前立腺がんの検査に用いるPSAという値に影響があるため健康診断などを受けるときは必ず薬を服用する旨を伝えてください。また男性ホルモンに作用するなどの理由で献血ができません。プロペシアは薬中止して1カ月後、ザガーロの場合は6カ月あけることとされています。

  • インターネットなどで安く買える薬は大丈夫ですか?

    粗悪品が非常に多く出回っており、それによる健康被害も報告されています。ずっと内服することで効果が期待できる薬だからこそ、より安全な国内正規品を使用することが大切と思います。

  • わかめなどの海藻類が髪の毛にいいのでしょうか?

    AGAに対して海藻類がいいという十分な科学的根拠はないようです。ただ頭皮や髪は健康状態に非常に大きな影響を受けます。バランスの良い食習慣、ストレスがすくない生活を心がけることはとても大切なことだと思います。

  • AGAは遺伝しますか?

    遺伝性はあります。しかしAGAは遺伝とストレスや喫煙などの様々な環境的要因が重なることで発症するようです。母方の祖父がAGA、もしくは父がAGAの方は、生活習慣に気をつけ、薄毛が気になるようになったら早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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